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運転免許再取得奮戦記(第6話)・・・・仮免許技能試験 [過去記事]

【2007年7月5日】

さあ、いよいよ仮免許の技能試験だ!

午前7時25分に幕張本郷駅に到着。
混んだバスに乗りたくないので約25分かけて幕張免許センターまで歩く。歩きながら標識や表示を確認していくといい勉強になる。

 まだ受付時刻には早いので技能検定待合所に掲示されている今日の検定コースを確認。今日は【1番】だ。


20070705-01.jpg


予約の際に渡された四輪コース図にコースを書き写す。
コースを見ると受験者が実地チェックしている。
私も検定のつもりで徒歩にてコースを回り、ポイントなどを詳細にコース図に書き込んだ。


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それにしても、幕張の四輪検定コースは広大で、徒歩でチェックするのは大変だ。
しかも朝だというのに暑いのでよけいしんどい。
事前にチェックできると知っていればスケボーをもってくるんだった。そうすれば快適に移動ができたのに・・・2輪のときはそうしよう。

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広~い4輪試験コース



午前8時40分、ひととおりチェックが終ったところで技能検定の受付をする。

貸車手数料1,650円の証紙を貼り、申込み。私の受験番号は【780番】乗車順番は5番目だ。
再び技能検定待合所にて待機。

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普通免許の仮免許技能試験は減点方式である。
持ち点を100点として安全確認がない、方向指示がない・・・などで減点していき、70点以上であれば合格。
満たなければもう一度お会いしましょうというものである(笑)

また、危険行為(逆行、進行妨害、信号無視、割込、安全運転義務違反等)・試験官の補助(法令違反や危険を回避するため試験官がハンドルやブレーキで補助すること)・試験官の指示無視・減点超過は試験中止となる。

 「コースを覚えられずに落とされた」という話を聞いたことがあるが、どうやらこれはデマのようだ。
コース間違いの減点というのはないそうだ
間違えても試験官が新たなコースを指示するので、その指示どおりにきちんと走ればOKとのことだ。

・・・・ただし、これは4輪の話・・・大型二輪は本当に暗記の世界であった。それについてはまた後日。



9時頃に試験官から注意点などの説明があり、その後順番に試験スタート。

MTの検定車両は白のセドリック。

検定中に万全を期すため、トイレでを済ませておく(笑)

不正がないようにするためか?検定は試験官、受験者、オブザーバーを含めた3人乗車で行われる。

私の前の4番受験者は、何度目の受験かは聞かなかったが、無難な運転で安全確認等も法規に従いきちんと行っていた。
踏切内でのシフトアップ、交差点右折後の車線の不安定さなどが目立ったが合格圏内の運転だった。(予想通り合格)


いよいよ私の番が来た。KM自動車学校の教習原簿を受験票と一緒に渡すと「これは何ですか?」とすっとぼける試験官(笑)

私も「教習所でこれを試験官に渡すようにといわれましたので・・・」とすっとぼける。

公平を期すために、これで色をつけたとオブザーバーに思われないようにということだろうか?ほんとのところは不明だ。・・・・まあ、そんなことどーでもいいが・・・

なお 『この原簿を見せれば採点が甘くなる』『これがあれば一発試験は楽勝』といったまことしやかな説があるがそれは真っ赤な嘘である。それほど千葉県警は甘くない。

 では、教習所で練習した記録としての「原簿」は何の意味があるか?

・・・・・それは「私は、これだけきちんと練習してきました」という謙虚なアピールでしかない。

だから、いくら原簿を提出したところで、結果ができてなければ不合格にされるのだ。

私のような「免許取消し経験者」が再受験するときは、なおさらであろう(笑)


                           ↓

さて、昔から本番には強い私は、まったく緊張することなく、むしろ検定を楽しむように、乗車前の安全確認などもしっかりして発車。
・・・・・・・とはいっても、KMでの特訓がなければこの余裕はなかったであろう。




仮免試験では、スタート後100メートルは『ならし運転区間』として車の癖などをつかむことができる。
そして、第一コーナー手前からが検定開始だ。
しかし・・・100メートルなんて本当に数秒間、クラッチのチェックくらいしかできないのが実情だ。



まずは右回りの外周。

コーナー前の2段階ブレーキはOK。クリア

                  ↓

直線での指示速度40キロクリア
                  ↓

安全確認、ウインカーで合図、左に寄せて19番から側道に入り、坂道発進と踏切
                  ↓

 坂道での左右後方の安全確認もしっかり忘れず、。(バックしてしまうようなヘマもせず)発進。頂上付近での徐行と勾配のエンジンブレーキも忘れずにきっちりこなす。クリア

                  ↓

続く、踏切では音が聞こえるように少し窓をあけ、左右の安全確認をして発車。クリア

                  ↓

再び、本線に合流しようというところで、左前方に他の合流しようとする車がいた。向こうも出て良いものなのかどうか迷っていたようなので「どうぞ」と譲り合い精神をアピールして無難に対処。(これはイレギュラーだがポイントはアップ

                  ↓

本線合流後、すぐに右ウインカーで合図を出し障害物を回避。クリア

                  ↓

左ウインカーですぐに第1通行帯に戻る。
「11番を右折してください」という指示に従い交差点に進入。安全確認、右寄せなどポイントをきっちりとこなす。クリア

                  ↓

交差点右折後、第1通行帯を走行、8番の一時停止で3秒停止クリア

                  ↓

KM教習所で嫌というほど指摘されたハンドルの右振りと内輪差に全神経を集中し左折。左回りに周回する。クリア

                  ↓

 ぐるっと回って5番をポストで左折し、先ほどの交差点を右折。スムーズに第2通行帯で信号待ちをする。(いわゆる右折レーンである)

このとき第1通行帯(いわゆる直進レーン)には、私より一歩先に信号待ちをしている外免(外国免許切り替え)のフランス人っぽい美女がいた(笑)。常識的に考えれば、彼女は直進である

※ なお、彼女がフランス人だという根拠はなにもない。


 しかして、信号が青になり、左右を確認し発進・・・しようとしたそのとき!

突然、血迷ったかの如く、フランソワーヌ=彼女が右ウインカーをだして私の前に割り込んできた。

「おい、おい、フランソワーヌ、勘弁してくれよ~・・・」という感じだったが、ここはあえて「安全第一」で彼女が右折するのを待ってから余裕をもって右折をすることにした。
(なお、実際の道路上ではこんな経験、何度もあるのでべつに慌てるほどのことでもなく、やれやれという程度だ)


・・・・しかし・・・・

 試験官に聞いたわけではないが、おそらくこれが運命の分かれ目であったと思われる。

 もしも、このとき私が「右折ラインにいるんだからこっちが先・・・」と主張し、強引に彼女の進路を遮ったり、クラクションを鳴らしたりしたならば、まず間違いなく補助ブレーキをドンと踏まれ、即座に検定中止となっていただろう。

法律上の優先権よりも、交通の安全を優先するのが検定で要求される正しいドライバー像なのである。・・・・・というよりも、それが本当であろう。

 なんにせよ恐ろしい伏兵であった。フランス部隊おそるべし!

                  ↓

想定外のトラップを無事クリアし、お次はS字
所沢の総合コースではS字もクランクもスイスイだったので余裕しゃくしゃく・・・・の筈だった。


 ところが、目測よりもセドリックのフロントが長く、微妙なところで頭がぶつかりそうになった。(汗)

ここまでの自己採点では、ほぼノーミスだっただけに「オー、マイガッド」という感じ。
やはり舐めてかかってはいけない。

しかし、ぶつかったり、縁石に乗り上げたわけではないので、減点にはならない。修正も1回までは認められる。
 

 落ち着いて左右の後方確認をし(教習所でY指導員に指摘されたとおり)バックして軌道修正。
あとは初心者ではないので、平常心に戻り、難なく無事クリア。

 ※ なお、教習所の車は「コンフォート」という車種で検定車よりも全長が短いということがあとで判明した。

                  ↓

 S字を抜けたあとは、「見通しの悪い交差点」。

車や人が飛び出してくることを想定し、恐る恐る身を乗り出して左右をのぞき見るように徐行しながら前進し安全確認するのがポイントだ。

ちなみに、私のあとに運転した6番受験者は、まんまとこのトラップにひっかかり、安全確認を怠るどころかブレーキも踏まずにそのまま通過してしまった為、問答無用で即、検定中止となってしまった(それ以外にも黄色信号の急ブレーキや安全確認等がまるでなってなく万に一つも合格する運転ではなかったが・・・)
 
かくいう私は、細心の注意を払って大袈裟なアクションで難なくクリア

                  ↓

「見通しの悪い交差点」のあとは、最後の課題であるクランク

あろうことかS字でミスったので注意したはずが、意識しすぎたせいか?またしても微妙に頭がつまってしまった。
「ちっ!」という感じでやり直し。隣では試験官がなにやら書き込んでいる。まずい(汗)!

 まあ、そこは落ち着いて、安全確認のうえで軌道修正してクランク内は難なくクリア

減点にはならなかったかもしれないが完璧主義の私としては、ノーミスを目指していただけに悔しい限りである。

                  ↓

あとは、再び外周に戻り最後まで気を抜かずにゴール。
ギアをバックにいれエンジンを切り、無事検定終了。


検定が終わると、すぐに車の中で試験官からコメントがある。

試験官の原簿には「合格」と記入してある・・・・・が、試験官曰く「えー、合格・・・・見込みです

・・・なんじゃそりゃ、蛇の生殺しのような台詞だ。

・・・・・・まあ大丈夫だろう・・・・と、正式な結果発表まで技能検定待合所で待機。4番の受験者と雑談。

午前10時55分、映画評論家の故水野春郎氏によく似た試験官より合格通知が言い渡される♪

証紙1,200円を払い、仮免許用の写真1枚を渡し免許交付まで、しばらく待機。今回の合格者は私を含めて4人だった。


午前11時30分、晴れて?【仮免許証】を交付される。・・・・27年前にはこんなのあったかなあ?・・・

20070705-05.jpg
    仮免許証





帰りにKM自動車教習所に立ち寄り早速、路上教習の予約をする。


運転に慣れた人であれば、ただ技能検定のコースを試験官の指示に従い、スムーズに走るだけなら(別に教習所に行かなくても)走れるだろう。・・・・ダートでも氷の上でもないのだから・・・ しかし、検定の着眼点は、ただ走れる運転技術ではなく「交通法規に従った安全で円滑な運転」なのである。 だから、この大前提を理解し、それが実際の運転で表現できない限りは一発試験合格は難しい。 まず、何度受けても不合格になるのでしょう。 



・・・・・・奮闘記の続き(第7話)はこちら
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zzr

はじめまして!お聞きしたいことがありコメントを書きました。今度幕張で仮免技能試験に挑戦するのですが横断歩道手前の停止線ではすべて一時停止でいいのでしょうか?そこがよくわからなく質問してみました。大型二輪の時は結構情報があり一発で合格できたのですが車はあまりないので困っています。よろしくお願いいたします。
by zzr (2017-01-30 22:53) 

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