タイヤチェーンVSスタッドレスタイヤ [コラム]
タイヤチェーンとスタッドレスタイヤ・・・・どちらが良いか?
そういう比較が話題にのぼることがよくあります。
「チェーン派」とか「スタッドレス派」とかいって、またまたどーでもいい派閥をつくって主張を戦わせる人もいます。
ワタシャその道の専門家でもなんでもないので、雪道ドライブ大好きの1ユーザーとしての個人的な感想に過ぎませんが・・・・・私的には・・・
使用環境・条件や頻度とかによって使い分ければいいことであり、どちらが優れているとかを議論すること自体がナンセンス
・・・・だと思いますね。
それぞれのメリットデメリットは・・・・・
【チェーン】
都会に住んでいて、シーズンに1回か2回しかスキー場に行かないのであれば、チェーンで十分だと思いますね。
チェーン規制があるときや「もはやノーマルタイヤではここまで・・・」という状態で・・・・初めて携行しているチェーンにご登場願えばよいわけです。
チェーンならシーズン・イン&アウト時のめんどくさいタイヤ交換もないし、財布にも優しいです(笑)
実際、ここ数年は暖冬のため、ノーマルタイヤでもスキー場まで問題なしという日も少なくないので、運がよければ一回も使うことなしにワンシーズン乗り切れてしまうかもしれません。
ただし回数が少ないとはいえ、チェーンは雪道に入る前に装着、乾燥路で脱着・・・・・という手間は必定ですから面倒ではあることだけは不動です。
さらに、(火災訓練のごとく)雪のないところで練習して、いつでもすぐに装着できる・・・・・という人ならば問題ないのですが、雪道で初体験という人の場合は、取説片手に装着に手間取ることが多々あります。
氷点下、雪の吹きすさぶ中、アイスバーンの坂道でにっちもさっちもいかなく・・・仕方なくチェーンをつける・・・ということになったときに、慣れていないと、かなり過酷な労働となることは間違いありません。
カップルの場合には、もたもたしていると「この人、いつもかっこいいこと言ってるけど、ダサい!」と烙印を押されること間違いなし、家族旅行ならば「お父さん、使えない!」と父親の威厳が失墜することになるかもしれません(笑)
【本当にあった話】
私は(友人がチェーンを装着するのを待っている時に)チェーン装着時のあほカップルの喧嘩を目撃したことがあります。
チェーンなどつけた経験もなく、風で飛ばされそうな取説を見ながら難儀するダサ坊の彼氏・・・対する彼女は暖かい車の中で「まだかな~」てな感じで見守って?いました。
そのうち、ああでもないこうでもない・・・といつまでたってもミッションを終えないことにしびれをきらした彼女が窓を開け、あろうことか「ねえ、まだ~?」と催促。(・・・・この女も大バカ女だ!)
これにブチきれた彼氏が、「うるせー!人の苦労も知らないで、あったけー車ん中いるくせに、いってんじゃねーよ!お前も出てきて手伝えよ!」と逆襲。
火がついてしまった彼女は「はあ~?冗談。他の車はみんなさっさと終わってるじゃない!・・・だいたい、こんなこと日頃から練習しとくもんじゃないの?ダッサー」と応酬。
さらにブチ切れの彼氏、「じゃあ、お前が替りにやれよ!やってらんねえよ」とチェーンぶん投げ。
・・・・・・周りに聞こえるくらいの大声で醜い罵り合い・・・双方、オバカ・・・・・・これじゃ楽しいスキーも台無しじゃーないですか・・・。
その後は、どうなったかは知りません(笑)
そんなわけで、チェーン装着くらいは、事前に練習しておくことを強くお勧めします。
どうせ、チェーンをつかうなら、さっと装着してスマートにいきたいものです。
ちなみに、かくいう私は基本的には、スタッドレスを履いていますが、ボンゴフレンディの頃からチェーンも保険として車に積んでいます。
くろべえ購入と同時に、チェーンもタイヤサイズに合わせて新調しましたので、この装着レポートについては、また後日記事にしようかと思います。
【スタッドレスタイヤ】
シーズンを通して雪道を走る機会が多い人は、やはりスタッドレスタイヤにしたほうがだんぜん便利でしょう。
スパイクタイヤ(現在は全国的に使用禁止)と違い、高速道路も走れるし、年々性能も向上しています。
なんと言っても、家からスキー場まで、ノンストップでOKというのが最大の魅力です。
しかしスタッドレスタイヤは便利だし優秀ですが、決して「万能」ではありません。
これを過信すると痛い目に遭います。
特に、メーカーはあたかも万能のような表現をしていますが、実際には、スケートリンクのようなアイスバーンにはスタッドレスタイヤは無力です。
【本当にあった話その2】
2008年の2月24日、強烈な寒波のため、雪国は記録的な寒さとなりました。
私は友人と福島県の猪苗代スキー場にいっていたのですが、写真のように一晩で車が埋まってしまうほどの大雪。
道路もブリザード状態で、前もろくに見えません。
緩い下り坂で私が先頭を走っていたのですが、なにかブレーキフィールに違和感を感じたので、エンジンブレーキ、サイドブレーキも併用しつつ、超スローで慎重に走りました。
すると、私の後続の友人が追い抜かしていくではありませんか!?
「いくらゆっくりだからといって、こんなとこで抜かなくても・・・」と思ったところ、下の写真のように車はスタックしているよその車に見事にクラッシュ!幸い誰も怪我はありませんでしたが、一歩間違えれば死亡事故として新聞に載ってもおかしくない状態です。
青い車が友人の車
さらに(嘘のような話ですが・・・・)まるで漫画のように前の車は(写真のように)一台残らず、雪の壁にクラッシュ。
私も、このまま走り続けていたら同じことになっていたかもしれません。
車から外に出た人で足を滑らせて転ばなかった人は皆無、もれなく全員、お約束のようにスッテンコロリン!・・・・・まるでスケートリンクに斜度をつけたようなどうしようもない状態でした。
当然、私もこけました。
笑えたのが、4WD車にのったどこぞの若者(バカ者)たち。
「まったく、雪道に慣れていない素人はこれだからこまるぜ!」とか捨て台詞を吐きながら、エンジンを吹かして勢いよく追い抜いていったまではよかったのですが、数秒後には音もなくスーっと滑って、ドッカーンと激しく雪の壁に激突!
流石、玄人は運転がお上手ですな(笑)
かくいう私は、「ここを無傷で脱出するには、もはやチェーンを巻くしかない」と10数年ぶりにコーニックのノープロブレムチェーンにご登場願うことになりました。
慣れていれば、すぐに装着できる優れもののチェーンなのですが、なにしろここ10数年暖冬のため、チェーンの出番はなかったので、装着に多少手間どりました。
しかし、装着後の効果は素晴らしく、ガッチリとグリップし安全に窮地を脱出することができました。
なお、蛇足ですが・・・・この話のようにもしも、スタッドレスに加えて、アイスバーン用にチェーンを用意するのであれば、金属製のチェーンをおすすめします。
装着の手間さえ惜しまないなら、昔ながらの安価な亀甲チェーンで十分です。
ゴム製のチェーンは乾燥路を中速域で走れるというメリットや走行音の静か・・・などの良い点はありますが、つるつるのアイスバーンでの効果は疑問ですし、そもそもスタッドレス+ゴムチェーンという組み合わせ自体がナンセンスでしょう。
今の製品は改良が重ねられているのでコメントできませんが・・・・少なくとも、私が20年近く前に使った製品は、アイスバーンでは滑りました。
また出番があるかないかもわからないわりに、ゴム製チェーンはケースが大きいのでけっこう場所をとります。
【使用限界】
スタッドレスタイヤは、1シーズン(私の場合、年末~GWまで)履きっぱなしでいられるのが長所ですが、そういう使い方をした場合には、シーズンオフに室内で保管したとしても、いいところもって3シーズン、走り方によっては2シーズンで交換でしょう。
かつてボンゴフレンディのときに、4シーズンもたそうとケチったところ、軽井沢で見事に滑り雪庇に激突した経験があります(笑)
幸い、怪我にはいたりませんでしたが、これもまた運が悪ければ谷底に落っこちたり、他の車を巻き込む大惨事になっていたかもしれません。
絶対に、すり減ったり、ゴムが劣化したスタッドレスタイヤは使うべきではないという教訓でした。
チェーンVSスタッドレス・・・・どっちでもいいですが、皆さん安全なスノードライブを!
そういう比較が話題にのぼることがよくあります。
「チェーン派」とか「スタッドレス派」とかいって、またまたどーでもいい派閥をつくって主張を戦わせる人もいます。
ワタシャその道の専門家でもなんでもないので、雪道ドライブ大好きの1ユーザーとしての個人的な感想に過ぎませんが・・・・・私的には・・・
使用環境・条件や頻度とかによって使い分ければいいことであり、どちらが優れているとかを議論すること自体がナンセンス
・・・・だと思いますね。
それぞれのメリットデメリットは・・・・・
【チェーン】
都会に住んでいて、シーズンに1回か2回しかスキー場に行かないのであれば、チェーンで十分だと思いますね。
チェーン規制があるときや「もはやノーマルタイヤではここまで・・・」という状態で・・・・初めて携行しているチェーンにご登場願えばよいわけです。
チェーンならシーズン・イン&アウト時のめんどくさいタイヤ交換もないし、財布にも優しいです(笑)
実際、ここ数年は暖冬のため、ノーマルタイヤでもスキー場まで問題なしという日も少なくないので、運がよければ一回も使うことなしにワンシーズン乗り切れてしまうかもしれません。
ただし回数が少ないとはいえ、チェーンは雪道に入る前に装着、乾燥路で脱着・・・・・という手間は必定ですから面倒ではあることだけは不動です。
さらに、(火災訓練のごとく)雪のないところで練習して、いつでもすぐに装着できる・・・・・という人ならば問題ないのですが、雪道で初体験という人の場合は、取説片手に装着に手間取ることが多々あります。
氷点下、雪の吹きすさぶ中、アイスバーンの坂道でにっちもさっちもいかなく・・・仕方なくチェーンをつける・・・ということになったときに、慣れていないと、かなり過酷な労働となることは間違いありません。
カップルの場合には、もたもたしていると「この人、いつもかっこいいこと言ってるけど、ダサい!」と烙印を押されること間違いなし、家族旅行ならば「お父さん、使えない!」と父親の威厳が失墜することになるかもしれません(笑)
【本当にあった話】
私は(友人がチェーンを装着するのを待っている時に)チェーン装着時のあほカップルの喧嘩を目撃したことがあります。
チェーンなどつけた経験もなく、風で飛ばされそうな取説を見ながら難儀するダサ坊の彼氏・・・対する彼女は暖かい車の中で「まだかな~」てな感じで見守って?いました。
そのうち、ああでもないこうでもない・・・といつまでたってもミッションを終えないことにしびれをきらした彼女が窓を開け、あろうことか「ねえ、まだ~?」と催促。(・・・・この女も大バカ女だ!)
これにブチきれた彼氏が、「うるせー!人の苦労も知らないで、あったけー車ん中いるくせに、いってんじゃねーよ!お前も出てきて手伝えよ!」と逆襲。
火がついてしまった彼女は「はあ~?冗談。他の車はみんなさっさと終わってるじゃない!・・・だいたい、こんなこと日頃から練習しとくもんじゃないの?ダッサー」と応酬。
さらにブチ切れの彼氏、「じゃあ、お前が替りにやれよ!やってらんねえよ」とチェーンぶん投げ。
・・・・・・周りに聞こえるくらいの大声で醜い罵り合い・・・双方、オバカ・・・・・・これじゃ楽しいスキーも台無しじゃーないですか・・・。
その後は、どうなったかは知りません(笑)
そんなわけで、チェーン装着くらいは、事前に練習しておくことを強くお勧めします。
どうせ、チェーンをつかうなら、さっと装着してスマートにいきたいものです。
ちなみに、かくいう私は基本的には、スタッドレスを履いていますが、ボンゴフレンディの頃からチェーンも保険として車に積んでいます。
くろべえ購入と同時に、チェーンもタイヤサイズに合わせて新調しましたので、この装着レポートについては、また後日記事にしようかと思います。
【スタッドレスタイヤ】
シーズンを通して雪道を走る機会が多い人は、やはりスタッドレスタイヤにしたほうがだんぜん便利でしょう。
スパイクタイヤ(現在は全国的に使用禁止)と違い、高速道路も走れるし、年々性能も向上しています。
なんと言っても、家からスキー場まで、ノンストップでOKというのが最大の魅力です。
しかしスタッドレスタイヤは便利だし優秀ですが、決して「万能」ではありません。
これを過信すると痛い目に遭います。
特に、メーカーはあたかも万能のような表現をしていますが、実際には、スケートリンクのようなアイスバーンにはスタッドレスタイヤは無力です。
【本当にあった話その2】
2008年の2月24日、強烈な寒波のため、雪国は記録的な寒さとなりました。
私は友人と福島県の猪苗代スキー場にいっていたのですが、写真のように一晩で車が埋まってしまうほどの大雪。
道路もブリザード状態で、前もろくに見えません。
緩い下り坂で私が先頭を走っていたのですが、なにかブレーキフィールに違和感を感じたので、エンジンブレーキ、サイドブレーキも併用しつつ、超スローで慎重に走りました。
すると、私の後続の友人が追い抜かしていくではありませんか!?
「いくらゆっくりだからといって、こんなとこで抜かなくても・・・」と思ったところ、下の写真のように車はスタックしているよその車に見事にクラッシュ!幸い誰も怪我はありませんでしたが、一歩間違えれば死亡事故として新聞に載ってもおかしくない状態です。
青い車が友人の車
さらに(嘘のような話ですが・・・・)まるで漫画のように前の車は(写真のように)一台残らず、雪の壁にクラッシュ。
私も、このまま走り続けていたら同じことになっていたかもしれません。
車から外に出た人で足を滑らせて転ばなかった人は皆無、もれなく全員、お約束のようにスッテンコロリン!・・・・・まるでスケートリンクに斜度をつけたようなどうしようもない状態でした。
当然、私もこけました。
笑えたのが、4WD車にのったどこぞの若者(バカ者)たち。
「まったく、雪道に慣れていない素人はこれだからこまるぜ!」とか捨て台詞を吐きながら、エンジンを吹かして勢いよく追い抜いていったまではよかったのですが、数秒後には音もなくスーっと滑って、ドッカーンと激しく雪の壁に激突!
流石、玄人は運転がお上手ですな(笑)
かくいう私は、「ここを無傷で脱出するには、もはやチェーンを巻くしかない」と10数年ぶりにコーニックのノープロブレムチェーンにご登場願うことになりました。
慣れていれば、すぐに装着できる優れもののチェーンなのですが、なにしろここ10数年暖冬のため、チェーンの出番はなかったので、装着に多少手間どりました。
しかし、装着後の効果は素晴らしく、ガッチリとグリップし安全に窮地を脱出することができました。
なお、蛇足ですが・・・・この話のようにもしも、スタッドレスに加えて、アイスバーン用にチェーンを用意するのであれば、金属製のチェーンをおすすめします。
装着の手間さえ惜しまないなら、昔ながらの安価な亀甲チェーンで十分です。
ゴム製のチェーンは乾燥路を中速域で走れるというメリットや走行音の静か・・・などの良い点はありますが、つるつるのアイスバーンでの効果は疑問ですし、そもそもスタッドレス+ゴムチェーンという組み合わせ自体がナンセンスでしょう。
今の製品は改良が重ねられているのでコメントできませんが・・・・少なくとも、私が20年近く前に使った製品は、アイスバーンでは滑りました。
また出番があるかないかもわからないわりに、ゴム製チェーンはケースが大きいのでけっこう場所をとります。
【使用限界】
スタッドレスタイヤは、1シーズン(私の場合、年末~GWまで)履きっぱなしでいられるのが長所ですが、そういう使い方をした場合には、シーズンオフに室内で保管したとしても、いいところもって3シーズン、走り方によっては2シーズンで交換でしょう。
かつてボンゴフレンディのときに、4シーズンもたそうとケチったところ、軽井沢で見事に滑り雪庇に激突した経験があります(笑)
幸い、怪我にはいたりませんでしたが、これもまた運が悪ければ谷底に落っこちたり、他の車を巻き込む大惨事になっていたかもしれません。
絶対に、すり減ったり、ゴムが劣化したスタッドレスタイヤは使うべきではないという教訓でした。
チェーンVSスタッドレス・・・・どっちでもいいですが、皆さん安全なスノードライブを!
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